今年の愚痴短冊にはいったい何が書かれていたのだろうか?

8月に厳念寺で開催された『愚痴供養祭2022』では、172枚の愚痴短冊が集まりました。今年はどんな愚痴が寄せられたのかをKJ法を頼りに紐解いていきたいと思います。


●先ずもっとも多かった愚痴は 『3年目もコロナ生活で溜まりに溜まった不満』 (大カテゴリー:25%)でした。「いいかげんコロナ収まれ!」を筆頭に、「友達に会いたい」「家族に会いたい」「旅行がしたい」「マスク外したい」「イベントに行きたい」などの声が寄せられました。コロナ禍も3年目に突入し、本当にうんざりするような気持が短冊に込められていたように思います。


●そして今年目立っていた愚痴が『政治・経済・国際社会で一線を越える事態を目の当たりにしたことによる不信や不満』(大カテゴリー:20%)です。今も続くロシアによるウクライナ侵攻を象徴するように「戦争のない世界」を望む声が多く寄せられました。また国内では「インフレ・物価上昇」「政治家の銃撃事件」「テロ」「政治と宗教」に関する愚痴が「政治への不満・不信」「将来への不安」に繋がっているように思えました。


『仕事・働き方に関する様々な不満』 (大カテゴリー:14%)では、「仕事しろ!」「仕事内容や人間関係のトラブル」「仕事が忙しい」「収入への不満」などの声が寄せられました。日本社会が長期低迷し、希望を見いだせないままに働き続けなければならない人々の気持ちが、愚痴短冊 『もうお寺やめたいです』 を今年の愚痴大賞に輝かせたのではないかと思われました。

今年の愚痴短冊を分析していて『境界線の崩壊』が想起されました。国境、政治と宗教、物価、収入など、これまで(何とか)均衡を保っていたものが次々と崩れ始めている状況が、愚痴短冊の随所に現れていたように思えました。分析を終え帰路につく中でどんよりとした気持ちに襲われましたが、こんな時代だからこそ 『お寺が果たすべき役割』 がより重要になってくるのではないかと前を向きました。

最後になりますが愚痴短冊を寄せて下さった皆様、愚痴供養祭にご参加頂いた多くの皆様に心より感謝いたします。本当にありがとうございました!【スタッフK】