4月20日㈯に『手塚治虫 火の鳥から読み解く日本人のいのちのかたち』第20回が実施されました。この会は、手塚治虫の名作をみんなで読みながら、生と死と愛、その壮大なテーマを深く掘り下げる会です。医療職や宗教者を中心に、主婦、手塚ファンや、初めて読む人なども入り混じって、それぞれの立場から自由 に死生観や愛を掘り下げ語り合います。 今回は川越の最明寺副住職である千田明寛さんにご寺坊の活動について教えていただきました。千田さんは葬儀だけではないお寺・僧侶の役割について模索を続けてこられました。行政や他職種、地域の方とのコラボレーションを積極的に実践させ、現代に相応したお寺のあり方を示していただけました。 後半の『ブッダ』の第8巻『祇園精舎』。王舎城の悲劇や、主人公ブッダの臨終までが描かれたクライマックスです。ナラダッタ、タッタ、アジャセ、ダイバダッタ、そしてブッダ。厚みある登場人物たち最後の姿からそれぞれの感じたことを共有し、豊かな時間を過ごさせていただきました。 『ブッダ』もこれで最終回。次回はいよいよ『ブラックジャック』を読み進めていきます。医療福祉の場で活動する方も多い当会ですが、どのような話になるのか今から楽しみです。次回も楽しみにお待ちしております。