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『手塚治虫 火の鳥から読み解く日本人のいのちのかたち』第6回が実施されました

  7月15日㈯に『手塚治虫 火の鳥から読み解く日本人のいのちのかたち』第6回が実施されました。この会は、手塚治虫の名作『火の鳥』をみんなで読みながら、生と死と愛、その壮大なテーマを深く掘り下げる会です。

 医療職や宗教者を中心に、主婦、手塚ファンや、初めて読む人なども入り混じって、それぞれの立場から自由 に死生観や愛を掘り下げ語り合います。 それに合わせて精神科医であり神主でもある池内龍太郎先生から、日本人の宗教観・死生観についてもわかり やすく解説いただきます。

 今回は復活編。遠い未来、2483年。交通事故で死んだはずの主人公レオナは高度な医療技術により生き返りますが、後遺症により有機物(人間や動物)が全く異なる無機物に見えてしまう認知障害になってしまいます。逆に事務用ロボットのチヒロは唯一美しい女性に見え、愛するようになり,その気持ちに呼応するように、旧式のロボットであるはずのチヒロに感情が芽生え、二人は相思相愛となります。しかし、駆け落ちをして、レオナが致命傷を追ったことをきっかけに、レオナとチヒロは心がひとつになったロボットとして生まれ変わるのでした。

 認知障害となったレオナ、感情を持った無機物のチヒロの姿を通し、人間とロボット・正常と異常の境目、生きる意味や生命倫理の重要性を考えるとともに、それぞれの臨床の場で起きた経験・問いの話題にもなりました。ちなみに写真の見開きページは、参加されている手塚ファンの方の一押し!ぱっと見でも印象深いですが、なんと左のレオナは全てすべて「A」で書かれているのです\(゚∀゚)/(目を凝らすとわかります)

 次回は8月11日㈮です。日増しに暑くなりますが、次回までどうかお大事にお過ごし下さい。

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