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『手塚治虫 火の鳥から読み解く日本人のいのちのかたち』第9回が実施されました

  10月21日㈯に『手塚治虫 火の鳥から読み解く日本人のいのちのかたち』第9回が実施されました。この会は、手塚治虫の名作『火の鳥』をみんなで読みながら、生と死と愛、その壮大なテーマを深く掘り下げる会です。

 医療職や宗教者を中心に、主婦、手塚ファンや、初めて読む人なども入り混じって、それぞれの立場から自由 に死生観や愛を掘り下げ語り合います。 それに合わせて精神科医であり神主でもある池内龍太郎先生から、日本人の宗教観・死生観についてもわかり やすく解説いただきます。  今回は在宅医である細田先生のテキストワークから始まりました。お話して下さったのは『日本死の臨床研究会』で細田先生が発表された「誕生日と死亡日の関係」について。患者さんには誕生日前後に亡くなる人が多く、特に先生が勤められているクリニックでは、男性は誕生日前1ヶ月以内に、女性は誕生日後1ヶ月以内に亡くなる方が多いそうです。「衆末期の人は誕生日についてどのように思っているのか」「他の記念日と亡くなる日はどのような関係があるのか」といった話題で盛り上がりました。  『火の鳥』では羽衣編と生命編。羽衣編では芝居の舞台を客席から見ているような視点で、ジグという平凡な漁師ズクと未来からきた天女(実は未来人)おときとの出遇い、すれ違い、別れが描かれています。参加者の語り合いでは、舞台に終始あり続ける松の木と家の意味に着目。そこから愛の普遍性・永遠性の話題になりました。  生命編ではクローン技術がテーマのお話。テレビ番組のプロデューサーである青居がクローン人間を使った殺人番組を作ろうとしたこときっかけに、自身のクローン人間が量産され、本人までも殺す対象とされてしまうという壮絶な内容です。「臓器移植の是非」「”いのち”の定義」「どこまでが倫理的に許されると思うか」といった医療と密接に関係した話になりました。 写真のケーキは細田先生が参加されている方にご用意された誕生日ケーキ!!皆さんでお祝いしたのち美味しくいただきました(´ڡ`) 徐々に参加者も増え賑やかになってきました!次回は11月18日㈯です。楽しみにお待ちしています。

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