top of page

『手塚治虫 火の鳥から読み解く日本人のいのちのかたち』第10回が実施されました

 10月18日㈯に『手塚治虫 火の鳥から読み解く日本人のいのちのかたち』第10回が実施されました。この会は、手塚治虫の名作『火の鳥』をみんなで読みながら、生と死と愛、その壮大なテーマを深く掘り下げる会です。

 医療職や宗教者を中心に、主婦、手塚ファンや、初めて読む人なども入り混じって、それぞれの立場から自由 に死生観や愛を掘り下げ語り合います。 それに合わせて精神科医であり神主でもある池内龍太郎先生から、日本人の宗教観・死生観についてもわかり やすく解説いただきます。  今回はテキストワークとして、厳念寺の副住職が『厳念寺の縁起を考えるー『御府内備考 続編』を中心にー』というテーマでお話させていただきました。『御府内備考』とは江戸時代の調査書のようなもの。そこから厳念寺が鎌倉時代から度重なる戦乱や災害に見舞われながらも、場所を点々とし、周囲の人々から支えられて今にいたっていることが読み取れます。改めて、現代におけるお寺の意味を考える機会をいただきました。  『火の鳥』では太陽編(上)。手塚治虫の遺作ともいうべき作品。  物語は7世紀と21世紀の2つの時代が交互に入れ替わりつつ、大海人皇子と大友皇子の”人間同士の戦い”と。日本土着の神々と新たに日本に入ってきた仏教の神仏との戦いが繰り広げられるという、壮大なお話。「なぜ土着の神々が狼なのか」「手塚治虫は仏教をどのようにみていたのか」「歴史における宗教と政治の関係性」など手塚治虫の宗教観を中心に盛り上がりました! 次回は12月2日㈯です。楽しみにお待ちしています。

bottom of page