講演録『ケネス・タナカの仏教教室Ⅱ』が仕上がりました

2/21/2019

 去年に実施された仏教講座『ケネス・タナカの仏教教室Ⅱ』を、講演録として製本化しました。
本書は、2018(平成30)年2月から12月にかけて開催された仏教講座全10回の講義録をまとめたものです(副題の「仏教・真宗を楽しく学びながら生活に活かす講座―幸せになれる生き方」はケネス先生からの提案です。また、今期は先生オリジナルの「浄土教七変相図」におおよそ沿ってお話しくださいました)。

 2017(平成29)年は、厳念寺が台東区のこの地に移転し再興されてから200年になります。その記念事業の一環として、武蔵野大学名誉教授のケネス・タナカ先生に公開講座の講師を昨年度に引き続きお願いすることにいたしました。四月の大学退官後も、アメリカと日本を股にかけた多くの仕事を抱えている中で、快く講座をお引き受けくださったことに改めて感謝申し上げます。

 前年度の仏教講座が大変好評であったので、続けて実施することにした教室は、四月にNHKの「こころの時代」にケネス先生が取り上げられた影響もあってなのか、蓋を開けてみると予定していた募集人数をはるかに超えて客間に入り切れなくなったため(参加登録数は七十名以上)急遽、本堂での講義となりました。また、昨年度から引き続き受講される人も多く、慣れて来たこともあって、初めからリラックスした活き活きとして楽しい充実した学びと、軽食をとりながらの和やかな懇親・対話の集いになりました。これはひとえにケネス先生のユーモアのあるサービス精神といつもベストを尽くしてくださったお蔭でございます。

 この教室の参加者はお仕事をしながらの世代が多かったので、なかなか毎回出席する都合がつかない人も少なからずいました。そこでお話くださった講義の内容を文字化して後日に配布することにいたしました。ケネス先生には、毎回その原稿を忙しい中で労を厭わずに校正・加筆していただけたことにも重ねて深謝申し上げます。その総まとめとしての果実が本書となりました。ケネス先生のお話の雰囲気をできるだけ残せるようにしながら編集・校正を試みました。

 ケネス先生のあつい求道心を背景としたお人柄と、日本人にはない視点とセンスからクリアに切り込んでくる新鮮な内容がふんだんに表現された、初心者でもよく理解できる講義となっております。人生を肯定する、明るく楽しい前向きな仏教を楽しみながら昧読いただければ幸いです。

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 厳念寺での2年目の講座は、「幸せになれる生き方」と題して10回シリーズで行われました。その内容がこの本です。 この連続講座では「溺れそうになった船乗り」という説話が中心となっています。この説話は、人間の苦悩から気づき・悟りへのプロセスを「七変相図」という七段階で描かれています。そして、その一つ一つの段階では、日常生活の中で多くの人が体験し感じることが実例として取り上げられています。 人生は、実に山あり谷あり・凸凹道ですね。この講座は、そのような人生を楽しく有意義に生き抜き、「人間として生まれてきて良かった!」と言えるようになることを目指してきました。どうか、この本を読まれた後、興味のある知人と共有していただくことを願っています。 最後になりましたが、厳念寺住職には、私の拙い日本語を極めて正確で読みやすい文章にしていただき、心より感謝いたしています。

2019(平成31)年 2月1日 ケネス・田中

 

 

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