【誰そ彼のことばno.7】「私は、透明化されている人たちを描き続けたい」【仏教コラム】
私は、透明化されている人たちを描き続けたい NHK朝ドラ『虎に翼』脚本家 吉田恵里香 異例の話題作、NHK連続テレビ小説『虎に翼』を楽しみにご覧になっている方は多いでしょう。かくいう私(厳念寺の若坊守)も毎朝、胸を揺さぶられながら観ている一人です。...
日々の生活の中で出遇う誰かのことばを通し、仏教的な視点を交えつつ深め、味わっていく新コラムコーナーです。
「誰そ彼」には元々「あなたは誰ですか?」という意味があるといいます。また、その言葉が転じて「黄昏(たそがれ)」という言葉になったと言われています。黄昏時は、「この世」と「あの世」が交わる時であるとも言われますが、仏教において「あの世」は「気づきの世界(彼岸)」という意味を持ちます。
彼岸をたずね、此岸(しがん)「自分の世界、生活」の有り様に気付き、試行錯誤しながら歩むことが仏教の実践とも言えます。これから多くの方々との「ことば」と出遇うことを通し、日々の生活の糧としていけるよう、皆さんとご一緒に耳を傾けて参りたいと思います。